2006年12月11日月曜日

シナリオ作成法 lesson 11


学内展覧会
パネル内容:シナリオ作成法

目的:物語りを発想する方法の発見
このプロジェクトのゴールは情報集約型ゲームの企画である。そのために、学生達は「情報集約型ゲームを制作するための企画段階で何をすればよいのか」について自ら考えられるようになることが期待されている。ゲームやコンテンツの新しいシナリオを生み出す発想方法の手がかりを得るのがこの授業の目的である。 

テーマ:自分自身の経験から新しいアイデアを生み出す
シナリオ作成のための手がかりとして自らの体験を応用する事ができるというのが授業のテーマです。その事に気づき、それを実践できるようになる事がこの授業のゴールとなります。 

方法:出来事の構造からシナリオを導き出す シナリオ=新しい物語りを生み出すための思考方法について、実際に表現を行いながら確認していく。 発想法のひとつとして、自らの経験を元にして新しいアイデアを生み出す。 楽しい体験の構造を知る。その構造を抽出し、それに新しい設定をかぶせる事で新たな物語りを生み出す。自分が楽しいと感じた体験を、その体験をまだ知らない他者に魅力的に伝える。 

プロセス:語って、振り返って、語り直す 物語りの持つ構造に注目し、それを抽出して 応用する事で新しい物語りとしての価値を生み出す。 

step-01:自らの体験をことばで語ってみる
step-02:その体験の中にある構造を発見する。
step-03:発見した構造をダイアグラム化する。
step-04:視覚化した構造に新しい設定をあてはめる。
step-05:新たな構造からストーリーボードを作成。
step-06:新しい物語りをドラマティックに語る。

プログラム:個人の活動、チームの活動

fase01
個人でのトレーニング:構造を視覚的に記述する(テキスト→ダイアグラム)

theme-01.日常体験の記述


theme-02.映画作品の構造の記述(ダイアグラム)


theme-03.ゲーム作品体験(インタラクション)の記述


fase02
チームプロジェクト:新しい物語りの創造

step-01:体験(釜山国際映画祭に行こう!)


step-02: 活動マップの作成


step-03: 経験ダイアグラムとして再構成 / step-04: 新しい設定への展開


step-05: ストーリーボードによるプレゼンテーション 

まとめ: 最終表現のストーリーボードでは「物語り」を伝えるという場面でのエンターティメント性を期待したが,残念ながらそこまでは達する事ができなかった。しかし,目標としていた「自分の体験を発想の手がかりとして新しいアイデアを出す」「ひとつの事柄をいろいろな方法で表す事ができる」ということは理解してもらえてのではないかと思う。

2006年12月4日月曜日

シナリオ作成法 lesson 10


■ストーリーボードによるプレゼンテーション

ついに最終回。チームごとに工夫をこらして新しい物語りを発表した。残念ながら消化不良で、物語りとしての魅力や面白さをプレゼンテーションで表現するまでにはいたらなかった。

 この授業のまとめ。
キーワード
プレゼンテーション
ストーリーテリング
アクティングアウト

 次回は学内展覧会。

2006年11月27日月曜日

シナリオ作成法 lesson 09


■「実」経験のダイアグラムと新しいストーリーのプレゼンテーション
どのような経験から、どのような構造を見つけ、どのような変換を行ったか、という内容で各チームのプレゼンテーションをおこなった。
今回は説得力のある世界観を築けているかが大切なテーマ。世界観の設定が良くできていてディテールを詰めていくと面白いストーリーができそうなチーム、ディテールのエピソードを面白く変換できているのだが世界観や物語りの必然性が弱いチーム、キャラクター設定にこだわったチーム、ストーリーに入れ込みすぎてもとの経験とうまく結びついていないチーム、パロディに挑戦したチーム、とそれぞれ特徴や次にやるべき事が割とはっきり出ていたように思う。前回の授業でしたアドバイスが反映され、消化されている印象を受けた。 

いよいよ次回は最終バージョン、ストーリーボードによるストーリーテリング。 A4用紙10枚以内で、新しい物語りを紙芝居風にプレゼンテーションしてもらう予定。絵だけでなく演技も可。 

■個人プロジェクトまとめレポートのフィードバック 「3つの課題の説明まではできてきたが、全体のリフレクションも入れてほしい」という補足説明を行った。学内展示の日程が延びたので、それぞれ修正しておくこと。
最終回の授業はパーティーにしよう、ということでパーティー隊長を選出(Mr.Yamato)。

2006年11月20日月曜日

シナリオ作成法 lesson 08


前回まとめたダイアグラムのプレゼンテーションを予定していたが、変更して次のステップへ。
今日のテーマは新しい物語りの創作。 アクティビティマップと出来事ダイアグラムに、まったく別の世界観をあてはめることによって新しい物語りを作ろう、というもの。記述されて経験の構造はそのままに、世界観、時代、場所、スケール、登場人物をあてはめることによって全く別の物語りをつくる。 たとえば
・A君とBさんは釜山国際映画祭へ→CとDは山へイノシシ狩りに出かけた
・ウルサンからプサンへ→ニューヨークから東京へ、地球から火星へ、A棟からB棟へ・・・・
・A君とBさんがあつまって・・・→犬と猿が、自動車と自転車が、大統領と大臣が・・・
といった具合に、物語りの世界を組み立ててみる。
 次回はダイアグラムと新しいストーリーのプレゼンテーション。 
出来事ダイアグラムの複写、個人プロジェクトまとめレポートの提出

2006年11月13日月曜日

シナリオ作成法 lesson 07


3週間ぶりの授業。
前回描き出したアクティビティマップをもとに、ダイアグラムを作成するフェーズに移行。ポイントは以下の4つである。
a) map, world : 地図、世界観をふまえて、出来事を空間的に記述する。
b) time, event : 出来事の順、因果関係をふまえて、出来事を時系列的に記述する。
c) activities, experiences : 登場人物の行動や経験、かかわり合いに基づいて全体を構造化する。
d) items, parameter : 登場するアイテムや様々な変化に注目し、出来事の伏線や物語り展開の要素と位置づける。

前回の「経験の記述:アクティビティマップ」モードでは、a)タイプ、b)タイプの表現が多かったので、それぞれ今日は逆の表現を試みるようアドバイスを行った。本当はc)、d)表現を期待しているのだが、説明が難しい(通訳してもらうのでなおさら)ので、あまり強調しなかった。しかし学生たちの意気込みや熱心さをみているとどこかのチームでそんな表現が出てくるかもしれないという期待もある。 次回はいよいよこの授業一番の山場・・・。 
今日提出してもらったレポートは12月上旬に行う学内展示に向けての準備だが、「第三者へのプレゼンテーション」という部分がうまく伝わっていなかったのか、期待していた表現に届いていなかったので、次回までにやり直し。

2006年10月23日月曜日

シナリオ作成法 lesson 06


先週の宿題である「釜山国際映画祭に行く」をもとに、アクティビティマップを作成。経験の中で生まれた様々なデータを模造紙に書き出し、メンバーでその経験を振り返った。
チームによって表現のレベルに差があるが、最低限、経験の全体像は把握できたと思う。

アクティビティマップ:経験の記憶は放っておけばどんどん薄れていく。その寿命を少しでも延ばすために、まず外在化してリフレクティブに構造化してみた。この表現を仮に『リフレウティブマップ」と名付けた。

宿題:ここまでの授業のまとめ。
A4用紙(縦位置)2枚分で、個別に行った3つのサーベイの内容をプレゼンテーションする。

2006年10月16日月曜日

シナリオ作成法 lesson 05


自らの経験の視覚化、再提出バージョンの講評。
ポストイットを使って人気投票を行い、得票数の高かった作品から解説を行った。
チャートやマップを効果的に使った例が多く出て来て、こちらの意図がすこしは伝わったのではないかと安心した。
後半は、メインプロジェクトに向けてチーム編成。
「釜山国際映画祭に行く」を宿題とし、次回はその経験をグループごとにアクティビティマプにまとめる。