2006年11月27日月曜日

シナリオ作成法 lesson 09


■「実」経験のダイアグラムと新しいストーリーのプレゼンテーション
どのような経験から、どのような構造を見つけ、どのような変換を行ったか、という内容で各チームのプレゼンテーションをおこなった。
今回は説得力のある世界観を築けているかが大切なテーマ。世界観の設定が良くできていてディテールを詰めていくと面白いストーリーができそうなチーム、ディテールのエピソードを面白く変換できているのだが世界観や物語りの必然性が弱いチーム、キャラクター設定にこだわったチーム、ストーリーに入れ込みすぎてもとの経験とうまく結びついていないチーム、パロディに挑戦したチーム、とそれぞれ特徴や次にやるべき事が割とはっきり出ていたように思う。前回の授業でしたアドバイスが反映され、消化されている印象を受けた。 

いよいよ次回は最終バージョン、ストーリーボードによるストーリーテリング。 A4用紙10枚以内で、新しい物語りを紙芝居風にプレゼンテーションしてもらう予定。絵だけでなく演技も可。 

■個人プロジェクトまとめレポートのフィードバック 「3つの課題の説明まではできてきたが、全体のリフレクションも入れてほしい」という補足説明を行った。学内展示の日程が延びたので、それぞれ修正しておくこと。
最終回の授業はパーティーにしよう、ということでパーティー隊長を選出(Mr.Yamato)。

2006年11月20日月曜日

シナリオ作成法 lesson 08


前回まとめたダイアグラムのプレゼンテーションを予定していたが、変更して次のステップへ。
今日のテーマは新しい物語りの創作。 アクティビティマップと出来事ダイアグラムに、まったく別の世界観をあてはめることによって新しい物語りを作ろう、というもの。記述されて経験の構造はそのままに、世界観、時代、場所、スケール、登場人物をあてはめることによって全く別の物語りをつくる。 たとえば
・A君とBさんは釜山国際映画祭へ→CとDは山へイノシシ狩りに出かけた
・ウルサンからプサンへ→ニューヨークから東京へ、地球から火星へ、A棟からB棟へ・・・・
・A君とBさんがあつまって・・・→犬と猿が、自動車と自転車が、大統領と大臣が・・・
といった具合に、物語りの世界を組み立ててみる。
 次回はダイアグラムと新しいストーリーのプレゼンテーション。 
出来事ダイアグラムの複写、個人プロジェクトまとめレポートの提出

2006年11月13日月曜日

シナリオ作成法 lesson 07


3週間ぶりの授業。
前回描き出したアクティビティマップをもとに、ダイアグラムを作成するフェーズに移行。ポイントは以下の4つである。
a) map, world : 地図、世界観をふまえて、出来事を空間的に記述する。
b) time, event : 出来事の順、因果関係をふまえて、出来事を時系列的に記述する。
c) activities, experiences : 登場人物の行動や経験、かかわり合いに基づいて全体を構造化する。
d) items, parameter : 登場するアイテムや様々な変化に注目し、出来事の伏線や物語り展開の要素と位置づける。

前回の「経験の記述:アクティビティマップ」モードでは、a)タイプ、b)タイプの表現が多かったので、それぞれ今日は逆の表現を試みるようアドバイスを行った。本当はc)、d)表現を期待しているのだが、説明が難しい(通訳してもらうのでなおさら)ので、あまり強調しなかった。しかし学生たちの意気込みや熱心さをみているとどこかのチームでそんな表現が出てくるかもしれないという期待もある。 次回はいよいよこの授業一番の山場・・・。 
今日提出してもらったレポートは12月上旬に行う学内展示に向けての準備だが、「第三者へのプレゼンテーション」という部分がうまく伝わっていなかったのか、期待していた表現に届いていなかったので、次回までにやり直し。